記述対策で自信をつける

記述対策で自信をつける

記述問題で高得点を取ることが合格のカギ

行政書士試験には、40字程度の記述問題があります。
配点は1問20点で、全部で3問あるので60点になります。
かなり大きなウェイトが置かれていますね。

試験の合格ラインは、大まかに言うと180点です。
毎年、択一だけで180点に行かず、記述の採点次第で合否が決まる受験生が大勢います。

つまり、記述で高得点を取っておくことができれば、それだけ合格の安心材料になります。
しかし、多くの受験生が記述に苦手意識を持っていることも確かです。
それはなぜでしょうか。

まず、答えるための知識が足りないという問題があります。
これは、毎日の勉強で補っていくしかありません。
近道はないのです。

次に、40字程度にまとめきれないという問題です。
極端に文字数が少なかったり、40字程度では全く足りなくなったりする場合です。
一般的に、知識が足りないときは文字数が少なくなり、勉強が進んでくると今度は40字程度では足りなくなることが多いようです。

回答の「型」をしっかりと身につける

(知識の足りないところは日々の勉強で補うとして)、ここでは、40字程度にまとめるための型の作り方を勉強していきましょう。

まず、自由作文ではないので、型にはめて答えるということを念頭においてください。

文字数が多くなりすぎる原因として、
1.例外まで答えている
2.設問以外のことも答えている
3.文章にまとめる力が不足している
の3つが考えられます。

このうち、1は、設問ごとにどこまで答えるかを判断しなければなりませんが、2と3は型にはめることでほぼ解決できます。

では、型はどうやって作ればよいのでしょうか。
実はとても簡単で、設問で聞かれたとおりに型を作って答えを入れ込んでいけば良いのです。

たとえば、平成27年の問題から

 “Xは、Y県内で開発行為を行うことを計画し、Y県知事に都市計画法に基づく開発許可を申請した。しかし、知事は、この開発行為によりがけ崩れの危険があるなど、同法所定の許可要件を充たさないとして、申請を拒否する処分をした。これを不服としたXは、Y県開発審査会に審査請求をしたが、同審査会も拒否処分を妥当として審査請求を棄却する裁決をした。このため、Xは、申請拒否処分と棄却裁決の両方につき取消訴訟を提起した。このうち、裁決取消訴訟の被告はどこか。また、こうした裁決取消訴訟においては、一般に、どのような主張が許され、こうした原則を何と呼ぶか。40 字程度で記述しなさい。”

長文なので、ひるんでしまう人も多そうですね。
しかし、聞かれたことに答えれば良いので、何を聞かれているかを考えてみましょう。
赤字のところが聞かれている部分です。

これを利用して、解答の型を作ると、

「・・・・を被告として、・・・・という主張が許され、こうした原則を・・・・と呼ぶ」

実際の解答例は、

被告はY県であり、裁決固有の瑕疵のみが主張でき、この原則を原処分主義という 。”

赤字の部分が型の部分です。
黒字の部分は知識がなければ答えられませんが、知識のある人なら、この型にあてはめてコンパクトに回答がまとめられるでしょう。
型以外の部分には触れなくてよいので、大きく字数がオーバーすることも、考えがそれることもないと思います。

そもそも、40字程度にまとめるためには、出題する時点である程度回答を誘導しないと無理です。
その誘導が型だと思ってください。

むしろ難しいのは、シンプルな問題です。
たとえば、同じ平成27年の問題で、

“権原の性質上、占有者に所有の意思のない他主占有が、自主占有に変わる場合として2 つの場合がある。民法の規定によると、ひとつは、他主占有者が自己に占有させた者に対して所有の意思があることを表示した場合である。もうひとつはどのような場合か、40 字程度で記述しなさい。”

この場合の型は、
「他主占有者が・・・・する場合」
となります。

解答例は、

他主占有者が新たな権原によりさらに所有の意思をもって占有を始める場合

設問の条件が少ないほど、自分で考えて埋める部分が多くなるので難しくなりますね。
ただ 、「他主占有者が」が書けただけでも、部分点が狙えます。

出題者の意図に的確に答える

繰り返しになりますが、自由作文ではないので、自分の主張を好き勝手に書くのではなく、問題で聞かれたことに対して答える、ということが最も大事です。
そのために、聞かれたことから型を作って埋めていく、ということを意識してみてください。

書く問題は、書く練習をしないといつまでたっても上達しません。
頭の中で考えているだけでは、実際に40字程度にまとめるのは難しいのです。
最初のうちは、全然歯が立たなくて嫌になることもあるでしょうが、コツコツ型を身につけていきましょう。
だんだんコツが掴めてくるはずですよ。