「当面行政書士は副業」という考え方もあるかと思います

副業からのトライアル

「行政書士の資格と就職」という論点から少しずれてはしまいますが、企業への就業者であること、そして行政書士の資格を活かすことの両立を考えますと、「副業」についても一考の余地があるかと思います。それはつまりなんらかの仕事で会社に勤務し、サイドビジネスとして行政書士の資格を活かすという発想です。

行政書士を副業にすることは可能でしょうか?職業をもちながら他の仕事に従事することは違法ではないでしょうか?答えは、副業は可能であり、法律に抵触する心配もないということです。
もちろん勤務をしている会社の上司等の心証の問題はありますが、自宅が事務所であったとしても、独立者として仕事をしている以上違法行為にはなりません。

試験に合格後、「行政書士の仕事は当面は副業」と位置づけるのであれば、会社員としての収入はそれまでと同じように保障されます。行政書士を専業にする場合は、年間の本収入のことは必ず考えなければならない問題ですが、これが副収入であると考えると心に余裕も生まれてくると思います。
何年間かそのような働き方をして行政書士の実際が分ってくるうちには、いよいよ行政書士に仕事を一本化する覚悟も固まっていくかもしれません。独立開業への不安が試験を目指すネックになっている方は、このことを最後の砦にして、試験勉強を目指してみるのもいいかもしれませんね。

ただし「副業としての行政書士」の仕事からは、ほとんど収入を得られないことも覚悟しておきましょう。
この働き方では、当然のことならが平日の時間の大部分は会社の仕事に追われることになります。また、行政書士の仕事は平日の日中に役所に届け出が必要なケースが大半です。土日と夜間にしか動けない副業スタイルでは、役所への届け出がしにくいので、コンスタントに利益を上げることは難しいのです。
行政書士を副業にする場合、「お金のことだけを考えるのなら、週末をアルバイトに充てた方がずっと稼ぎになる。でも将来への伏線として今はこれで十分」。そのくらいゆったりとした考え方でいてください。
というのも行政書士には定年がないからです。あくまで副業と考えられる人にとって、開業への本腰を入れるタイミングは、先々いくらでもあるのですから。

ともあれ就職と副業としての行政書士は両立します。私としては経験がありませんのであくまで想像でのお話にはなりますが、そのような働き方のなかで行政書士の面白さを知るようになった方にとっては、行政書士としての独立開業は、もうまったく不安なものではなくなっているような気もします。
しかしそれもまた先々のお話しです。行政書士の仕事には魅力があります。いまのところは試験勉強について考えることを最優先させてがんばりましょう。