行政書士として、どこかに所属をする働き方は?

行政書士の就職について-2

行政書士の資格は、就職活動には決して有利になってはくれないことをお話ししました。しかしながら、行政書士として雇用される働き方の可能性がまったくないわけではありません。たとえば以下の2つの働き方は有力候補です。(1)は将来的には開業することが前提になります。(2)の働き方は、これからの時流に乗ったワークスタイルです。ぜひ検討してみるようにしましょう。

(1)行政書士の事務所で働く
『いきなり開業するのはどうしても不安』という方は、このステップを踏まれるのがよいでしょう。スタッフを大勢使って活動している事務所なら、少なからず雇用のチャンスはあります。
しかしその場合も、自分に2つの制約を課す心構えで臨んでください。
ひとつはあくまでスタッフ(アルバイト)待遇での働き方を受け入れること。もうひとつは将来開業したいエリアからは、遠く離れた事務所を探すことです。

行政書士事務所で「行政書士を募集」していることはそんなにはないのです。募集で多いのは、あくまでワードやエクセルを使えるスキルの一般のスタッフです。事務所の経営者に『彼らと同じ待遇で構わない』ことをはっきり伝え、その上で面接に臨むことです。また修行期間として何年間はお世話になるにしても、その間に培った顧客はすべて置いていくこと、その後も、お互い行政書士として競合しない(ちがう地域で開業する)などの約束が大切でしょう。そのような了解があれば、先輩書士からの役立つ指導も十分に受けられ成長へのステップにできます。

(2)行政書士法人で働く
行政書士の業務を組織的に行うため、行政書士が共同して設立した法人が行政書士法人です。行政書士の業務のなかには法改正などが頻繁な業務も多く、各種の情報を得るには、法人のカタチを整え複数の行政書士が協力する方が、より包括的にお客様へのサービスができるため、最近はこのような働き方を指向する行政書士も増えているようです。
またこの形態ですと、おのおのの行政書士が自分の得意分野を深めやすいというメリットもあります。著作権、相続、交通事故の損害賠償など、どれか1つか2つの業務に特化する方向をお考えの方にはお薦めの進路です。
行政書士法人を探すには、インターネットを活用しましょう。現在では行政書士法人も全国各地に存在しています。仕事をしたいエリアを都道府県などで絞って検索してみてください。応募においては、すでにその法人で働いている先輩行政書士となるべく専門分野が抵触しないこと、また新人でまだ実力はありませんので、先輩の皆さん方から熱意を買ってもらえることが、受け入れていただけるポイントになりそうです。